京都の水辺を歩く


2年ぶりの京都は、真夏のような晴れ続きだった。

旅の印象は、空の色で大きく変わる。
前回の京都は、梅雨の土砂降り続きにあたったせいか、
どことなく陰鬱だった。

けれども、今回は、最初から最後まで、
晴れやかな旅となり、
いつも以上に縦に横にと、
まちを歩き回って過ごした。
とくに水辺。鴨川をそぞろ歩き、
琵琶湖疎水だとか、白川沿いだとか。
ベタ、と言ってしまえばそれまでだけど、
ベタ、にはやはりそのよさがあって、
京都の水辺はやっぱりなじむ、などと思って嬉しがった。
なにより、水が澄んできれいなのがいい。
そして、振り返ればちょうどいいサイズの山があるのもいい。
方角を知りたければ、
東京スカイツリーではなく、山を見る。
まちというものは、やはりこうでなくてはね、
と思ってみたりもする。

初日、美術館の多い岡崎にで出かけた。
お目当ての細見美術館が閉まっていたため、
京都動物園の前でぼんやりひとり川を眺めていたら、
何やら黒い大きなものが、突然、水面から顔を出した。
や、かば。いえ、黒豚 ?
ざんぶりと水から上がるや、
取り憑かれたような勢いで走り抜けていくかたまりに、
なんだ、なんだ、と気圧されてしまう。
京都の水辺には、ああいうケモノまで普通にいるのかしら、
と妙に感心して再び歩き始める。

その夜、ホテルのテレビで、
京大でイノシシが捕獲されたというニュースを見た。
まさか、あれ。
山に住むイノシシが、
環境の変化によって、
川や海を泳いで渡る能力を身につけて、
どんどんまちに姿を現わすようになったらしい。

家に来たイノシシを捕獲して食べたら、
ハンザイになるのかしらね、
などと、くだらないことを夫としゃべる。
どちらも、調べてみるようなことはしなくて、
ずっと昔、
両国で食べたイノシシ鍋の味を思い返して
その会話は終わった。

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水路閣。撮影によく使われるので、何度も見ていた気でいましたが、実物は初めて。想像していたのとは違って、森の中にあるようなロケーション。「レンガ」という建材には、昔から魅せられてきました。丈夫なのはもちろんですが、処分に費用がかかるため、そのままになっていることも多いようです。そうして残っていくうちに、時代がぐるりと回って、いいよね、ということになるものは多いですよね。

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ねじりまんぽ。面白い名前。レンガの積み方がねじれていて独特です。

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廃墟感漂う建物。何、いったい ? と思ったら、初期の水力発電所でした。今はもっと近代的。ブラタモリで紹介されていましたよね。

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鉄策に囲まれており、地下都市みたいに見えました。

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毎年5月から始まる鴨川名物の川床。

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by puppy_Benji | 2017-06-20 23:08 | まち