いつも笑っている犬

最後のパピーレクチャーの日。爪切りしていても笑っているベンジー。

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入所後初めて、お世話になった訓練士さんから連絡が来た。
ベンジーの様子を教えてくれる電話だった。

この2週間、ベンジーは心の中の新しいポケットにいて、
その顔はいつだって満面の笑み。
何度も書いているけれど、
本当によく笑う犬だった。

とはいえ、我が家に来た当初の写真を見返してみると、
なにやら心配そうな表情ばかりだ。
来て1週間は、お腹を壊していたっけ。

それが、気づいてみると、
いつも笑っている犬に成長していた。
ベンジー、と呼ぶと、口を大きく開けてスマイル。
グッド、と褒めると、またもや口を大きく開けてスマイル。
入所前の1か月、
私の頭の中は、ほぼベンジー月間状態となり、
仕事や家事や諸々をかき分けながら、
ベンジーとの時間をできるだけ持つようにした。
だからよけいに。
ベンジーはいつだってご機嫌に過ごしていた。

そういえば、
ボーダーコリーのメルが、
血管肉腫であとわずかだとわかった時、
ひたすら一緒に過ごす時間を作るようにしていたせいか、
高熱や血管の破裂やらで苦しいはずだったのに、
最後までずっと笑顔を見せていた。
心を向けて、実際に共に過ごす時間を持つほどに、
犬だって、うれしくって笑顔になるのだろう。

さて、ベンジー。
今や、訓練犬、盲導犬候補生。
とはいえ、
相変わらずみんなにスマイルを見せて過ごしているという。
やってほしくない行動をとったときにも、
止めたとたんに例の「グッド」を言えば、
大きな口を開いてスマイル。
健康状態も訓練も順調らしい。

こんな話を聞いたら、
ベンジーの姿がリアルに立ち上ってきた。

朝、階下に降りていくと、
ゲージの中でベンジーが静かに待っている。
カーテンを開け、
お湯を沸かして紅茶を入れてからベンジーを出す。
真っ先に扉を開けてあげたい気持ちを抑え、
少しだけ待たせることもしつけのひとつなのだ。

ようやく扉を開け、オッケーの声をかけるや、
ひゅんと飛び出して、
テーブルの周りをぐるっと一周。
それから、私の太ももの上を、
夢中になって行ったり来たりする。
パピーは、淡いミルクようないい香りだ。
ゴールドの毛並みは、
私の腕からこぼれそうなほど豊かだ。
抱きしめると、
ほんの数秒、じっとするだけで、
弾むように腕から飛び出していく。
いつもの、朝の光景だ。

今は、どんな風に朝を過ごしているのかな。
とにかく、
扉を開けてくれた人に、
朝一番のスマイルを見せていることだけは間違いない。

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最後、ベンジー月間での笑顔。もうすぐ別れることを犬はまったく知りません。今日を生きる。ベンジーから教えてもらったことはたくさん。













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by puppy_Benji | 2017-06-08 00:07 | パピーウォーカー | Comments(0)