『憲法に愛を読む』南日本新聞の書評で紹介されました

版元が作ってくれたチラシを見ていたら、
石井桃子さんの『ノンちゃん雲に乗る』を思い出しました。
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南日本新聞(本社・鹿児島 )の書評欄「みなみの本棚」というコーナーで、
鹿児島一麦書店の店主さんが、私の憲法本を紹介してくださった。
画像で紹介するのは著作権の関係があるので、
以下、一部分だけ引用させていただく。

「日本国憲法の考え方と、
聖書の教えに通じる「愛」の精神を探っていきます。
平和主義を規定した9条と、
キリストの言葉「平和をつくる者は幸いです」
(マタイ福音書 )はその一例。
改正への動きが取りざたされる今、
読んでほしい一冊です。」

話は飛んで、
主宰している読書会が近づき、
石井桃子さんの本ばかり読んでいる。

ノンちゃん。
中川宗弥さんによる装丁は、
子ども時代に図書館で見たときからずっと覚えている。
緑がかった空色の中に浮かぶ、濃い大きなまる。
でも、手が伸びなかったのはどうしてだろう。
今回、初めて読んでみて、
少し調べてみたら、
その執筆背景に驚いた。
当時、石井さんの親しくしていた男友だちが、
兵隊に行くのを辛がった。
その彼の心の支えにと、
書いては渡し、書いては渡したのが
このノンちゃんだという。
みなが寝静まった兵舎で、
ひとり石井さんの紡ぎ出すことばを読むときだけ、
その人は「人間に戻ったような気がする」と伝えたとか。
もっと言えば、
その人は、石井さんのことが好きだったらしい。

戦争って、そういうものなんだろう。

101年間という人生は長い。
石井桃子さんの人生を知ることは、
日本の戦前、戦後を知ることでもあった。
重くて、深くて、広くて、でも、軽やか。
芯が通っている。かっこいい。
とてもブログでさらりとは書けそうにない。
それでも、何かしらは伝えたいと思っていたら、
100歳を迎えてのこんなことばに出会った。

「どうしたら平和のほうへ向かってゆけるだろう、と、
人間がしているいのちがけの仕事が、
「文化」なのだと思います。」
(『石井桃子のことば』新潮社より引用)
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by puppy_Benji | 2016-06-04 20:55 |