ウクライナのコーヒーを飲みながら

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日光オリーブの里にある祈りの小部屋。夏の終わりに12ステップの研修で滞在しました。
こんな風に小人のおうちのように立ち並んでいます。それぞれの扉には、聖書に出てくる人たちの名前がついています。私はサムエルを選んで、空き時間にこもってお祈り。室内にはコタツと座布団が。鬼怒川に囲まれた場所ですが、今回の災害で、直接の被害はなかったようです。ただ、知り合いの牧師先生のご自宅が被災され、有志でお見舞いとお祈りをしました。シルバーウィークにも、教会つながりでたくさんの人たちがお手伝いに向かったようです。頼もしい。
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安保法案強行採決から、時間が経ってしまった。
南スーダンに自衛隊派遣だとか、愛基くんに対しての脅迫だとか、
きな臭いことがどんどんSNSで流れてくる。
でも、強行採決された日から、いえ、それ以前から、
もっと言えばこの15年間、
自分が考えている根っこは変わらないな、とあらためてわからされた。

諦めず、流されず、大切なものを守り続けること。つまり、そういうこと。

強行採決された翌日、
前々から申し込んでいた「憲法カフェの開き方」という講習会に参加した。
教えてくださったのは、
連日、国会での見守り業務を続けていらした弁護士の武井由紀子さんだ。
前日は大荒れした国会のため、朝4時に帰宅したという。
そして、翌朝10時から、新宿でのこの憲法カフェ。
さらに、午後からも別の憲法カフェがあるとのこと。
もちろん通常の弁護士業務をしながらの活動だ。頭が下がる。

憲法の基本的な話から、憲法カフェの開き方まで、
みっちり3時間、密度の濃い講習会だった。集まったのはすべて女性。
女性たちは、しぶといのだ。
強行採決にがっかりなんてしてられない。
これからだよね。
静かな熱というのかな、そんな気概にあふれる会場だった。

熱い思いを抱えたまま帰宅したい誘惑にかられつつも、
えいやっと気合いを入れ直し、もう一箇所、勉強会のはしご。
秋晴れというよりも、ほとんど夏の日差しとも思える暑さの中、
新宿から御茶ノ水に向かう。
戦後70年を考えるキリスト者の大きな集まりが、
ここでも朝から夜まで開かれていた。

会場に行くと、基調講演会はとっくに終わり、
チャペルはコンサートのリハーサル中とかで、
サルーキの愛溢れるロックががんがん。
参加者のみなさんは、分科会の最中だった。
どこに行こう ? 憲法9条。うん、気になる。
でも、改憲と信仰の自由というテーマはもっと気になる。
のぞいてみると、部屋は満杯だ。
こういう時はまず祈ってみる。
こっちかな。見えないパンくずに導かれて、
特定機密法案に反対する牧師の会の部屋へ。
知り合いの図書館司書さんの顔を見つけて、ほっ。
2年前から、要請行動のために国会に通い続けている牧師の話をうかがった。
リアルな現場の話。来てよかった。
男性たちだって、しぶといのだ。

じつは、私は少々、市民運動にバーンアウト気味なところがあり、
路上で声を上げることに積極的になれずにいる。
これに気づいたのは、3・11にともなう原発廃止運動が広がりを見せていたときだから、
もう4年も前のことだ。

20年前、犯罪被害者の当事者となったとき、
犯罪被害者の権利がまるでないことを知り、
犯罪被害者等基本法の制定に向かって、
街頭署名ほか、市民運動に熱を入れていた時期がある。
声を上げること、署名活動をすること、
ともに日本ではなじみのないものだったうえ、
ハンザイヒガイシャって何よという時代だったので、
それはもう、いやな思いをいろいろと。
初めて街頭署名に立ったのは新宿西口だった。
雑踏の中、家族を殺害された仲間たちが、必死に訴えかけるも、
立ち止まる人はまばら。
無関心が最大の敵だったけれど、揶揄する人、議論をふっかけて来る人もいた。
私たちの隣には、盲導犬募金の方たちがおられたが、
そちらに立ち止まる人もまばら。
そんな時代だった。

結婚するまでは、自分なりに関わってきた活動だったけれど、
牧師の妻となり、環境ががらりと変わる中で、少しずつ自分の方向性が変わってきた。
法律は大切。だけど、私が思いを強く持つことは、1対1の関係だ。
当事者となり、立ちすくんでいる女性たちの隣人となること。
そんな思いで、pray&hopeプロジェクトを立ち上げた。
平たく言えば、セルフヘルプの働きだ。

それでも、声なき者たちの声を聴くこと、その声を届けることは続けたくて、
児童労働や奴隷状態の女性たちの問題には関心を寄せ、
勉強会や講演会の企画なんかもしてきた。
100人以上集まるような集会をした時期もあったけれど、
やっぱり1対1、多くても12人くらいが向いているのだと思う。
ゆるやかにつながっていく中で、気付けば大勢になっていた。
そんな関係性が好きだ。

民主主義は数字ではないのだ。声なき者たちの声を聴くこと。
そして、声なき者たちが声を持てること。
それが民主主義でしょうと思う。
国会の「どんぐり」たちを見ていると、
市民運動にバーンアウトなんて言ってられなくなった。
憲法カフェを開くなら手伝うと言ってくれた若い女性に、
「バーンアウトから完全復活しました」とSNSでメッセージを送ってみた。
「できるだけ手伝います」と心強い返事。

今年の春、10年ぶりに犯罪被害者の会の仲間たちと再会した。
会がたち上がって15年が経つ。
岡村弁護士から声をかけていただき、
私もいちおう、初期からのメンバーとなっている。
15年を記念して出した記念誌完成のパーティだった。
私が集まりに顔を出さなくなった後も、勉強を続け、声を上げ続けた人たちがおり、
そしてそこにはなんと言っても法律の専門家たちの尽力と、
かつての首相や政治家なんかの力もあり、
犯罪被害者等基本法が施行されるにいたったわけで、
施行までの裏話を聞きながら、人と人とがつないでいく力を考えていた。

犯罪被害とか、辛い話が多いから、できれば聞きたくない、
と知り合いに言われたことがある。
政治の話もそうかもしれない。あるいは、信仰の話も。
クサイモノニハフタ ? いえ、じょうだんじゃない。
大切なことは、当たり前みたいに生活レベルのことばで話したい。
私もリッケンシュギとかね、これからは当たり前みたいに話そうと思う。
少しずつ、できるところから。しぶとく、しぶとく。

ネット署名って ?街頭には立てなくても、ネット署名で参加はできますよね。
こういうものを通して、きっかけを与えてくれる人がいることに感謝。

作家・高村薫さんの特別寄稿(東京新聞 )
強行採決について、いろんなことばが飛び交いましたが、
私は高村さんのこの記事がいちばん心にストンときました。

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ようやくここで、ブログのタイトルにつながります。
先日、お土産にいただいたウクライナのコーヒー。
これをいただきながら、ごしょごしょ書いてみました。
このコーヒー、いただくまで味の想像もつきませんでしたが、なあんだ、スタバ系。
ウクラナイに暮らしているアメリカ人宣教師からのお土産ですから、もっともかな。
ソラマチの6階にあるスタバにもお連れしました。
スローコーヒー流行りですが、アメリカ人の先生たちは、たいていスタバがお好き。
ご当地マグを購入する先生も多いです。スカイツリー限定、というあれです。

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by puppy_Benji | 2015-09-29 23:06 | hope