盲導犬パピー、ベンジーとの10か月とその後。 文筆家+牧師の奥さん、宮葉子のブログ


by 牧師館のお茶会
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カテゴリ:本( 6 )

新刊の出版記念会を兼ねた憲法カフェ。
トーク、交流、お楽しみも考えています。
予約不要ですので、会堂に直接おいでください。
コーヒーをご用意してお待ちしております !

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by puppy_Benji | 2016-06-14 23:35 | | Comments(0)
版元が作ってくれたチラシを見ていたら、
石井桃子さんの『ノンちゃん雲に乗る』を思い出しました。
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南日本新聞(本社・鹿児島 )の書評欄「みなみの本棚」というコーナーで、
鹿児島一麦書店の店主さんが、私の憲法本を紹介してくださった。
画像で紹介するのは著作権の関係があるので、
以下、一部分だけ引用させていただく。

「日本国憲法の考え方と、
聖書の教えに通じる「愛」の精神を探っていきます。
平和主義を規定した9条と、
キリストの言葉「平和をつくる者は幸いです」
(マタイ福音書 )はその一例。
改正への動きが取りざたされる今、
読んでほしい一冊です。」

話は飛んで、
主宰している読書会が近づき、
石井桃子さんの本ばかり読んでいる。

ノンちゃん。
中川宗弥さんによる装丁は、
子ども時代に図書館で見たときからずっと覚えている。
緑がかった空色の中に浮かぶ、濃い大きなまる。
でも、手が伸びなかったのはどうしてだろう。
今回、初めて読んでみて、
少し調べてみたら、
その執筆背景に驚いた。
当時、石井さんの親しくしていた男友だちが、
兵隊に行くのを辛がった。
その彼の心の支えにと、
書いては渡し、書いては渡したのが
このノンちゃんだという。
みなが寝静まった兵舎で、
ひとり石井さんの紡ぎ出すことばを読むときだけ、
その人は「人間に戻ったような気がする」と伝えたとか。
もっと言えば、
その人は、石井さんのことが好きだったらしい。

戦争って、そういうものなんだろう。

101年間という人生は長い。
石井桃子さんの人生を知ることは、
日本の戦前、戦後を知ることでもあった。
重くて、深くて、広くて、でも、軽やか。
芯が通っている。かっこいい。
とてもブログでさらりとは書けそうにない。
それでも、何かしらは伝えたいと思っていたら、
100歳を迎えてのこんなことばに出会った。

「どうしたら平和のほうへ向かってゆけるだろう、と、
人間がしているいのちがけの仕事が、
「文化」なのだと思います。」
(『石井桃子のことば』新潮社より引用)
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by puppy_Benji | 2016-06-04 20:55 | | Comments(0)
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ようやく銀座の教文館でも販売が始まった様子。
アマゾンは、スロースタートで、5/16発売だけど、うまくいくかな ?
このあたりのことは、著者の手を離れてよくわからないので、ただ祈るだけ。

5月3日の憲法記念日には、
有明の森にある防災公園で行われた憲法集会に参加してきた。
夫のバイクの後ろに乗ってぶんぶん走っていったら、
機動隊の多さに目を丸くした。
平和を作る集まりなんだけど、なんだかな、と思いつつ。
キリスト者たちの集まりも多く、
夫の旧知の牧師夫妻に出会って、あらまあ、こんにちは。
会場では、カラフルなのぼりのあれこれに見入ってしまった。
「墨田」なんてものもある。墨田区の集まりかな ?
出店も多く、こんな働きもあるんだね、と情報を仕入れては勇気をもらう。
みんな、それぞれの持ち場で平和を作っている。
主催者発表では、昨年は3万5000人ほど。今年は5万人ほど。
テレビの報道では、そんな話もなかったような。
とにかく、人は動き、つながっている。
流れてくることばに、欺かれないように、耳を澄ますこと。
谷川俊太郎さんや茨木のり子さんの詩なんかが、心に浮かんでくる。
「自分の感受性くらい、自分で守れ。ばかものよ」。
茨木さんの詩の一節に、しびれる。
詩の必要な時代が、また来たんだな。


ご予約、こちらから。よろしくお願いします ! 
発売を記念して、憲法カフェを開く予定。
6月25日になりそうな。
ゲストには、監修をお願いしたあすわかの友人弁護士も。
お楽しみに。

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数年ぶりに咲いたクンシラン。初めて化成肥料をあげた結果です。
科学のチカラ、怖いくらい。考えさせられますね。
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by puppy_Benji | 2016-05-14 17:27 | | Comments(2)
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ついに、新刊見本が編集部から届いた。
発売は憲法記念日だから、来週になる。

装画は、浜野史子さんの作品だ。
この青空、いいなぁ。
浜野さんの装画と、私の文章とをつないでくれた、
編集さんのセンスに感謝しきり。

「青い空が曇らないように」。
憲法について書いている間、まさにこの絵の中の女の子のような気持ちだった。

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帯をかけると、こんな感じ。
私のカメラの設定のせいか、実物に近い色がどうしても出ない、ぐっすん。
実際には、最初の画像のように、澄んだブルー。


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裏表紙には、目次。憲法と青空のつながりは、本書を読んで発見してください。

本の話のついでに、私が主宰している読書会ブログもご紹介。
5年間相棒だったこすみ図書さんは、転居に伴い読書会をご卒業。
新しい相棒は、オオグリとしょかんさん。私よりずっと年下の女性だ。
ジェネレーションを飛び越えての活動が好きなもので。
敬愛する石井桃子さんの作品を選んだ。
石井さんが今の日本をご覧になったら、どのようなことばを発するでしょうね。

石井桃子『山のトムさん』読書会

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by puppy_Benji | 2016-04-26 22:26 | | Comments(0)

まいにちのおいのり

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出先で通りがかった古本屋とブックオフには、ほんの少しでも立ち寄ることにしている。
私がじろりと棚を睨んで見つけ出すのは、たたき売り状態の絵本である。
ブックオフならば「108円」のシールが貼られたあれ。

教会の絵本棚には、こうして私が見つけた絵本たち、
安くたって、とってもいい本というものが並んでいる。
私たちの教会の礼拝は、赤ちゃんも小学生も中学生も高校生も、
みんな大人たちといっしょに座ってお話を聞く。
だけど、子どもによってはもたない日もあるから、
そういうときは、隣の大人たちに断ってから、
後ろにある絵本棚の前で、静かに絵本を読んでいいことになっている。

私の隣には、いつも小学生3年生の男の子が座る。
彼は小学1年生のときから、たったひとりで礼拝に来ているというツワモノ。
たいていは最後まで座っていられるけれど、
今日は無理かな、と感じたら、
絵本に行ってもいいよ、と声をかけるようにしている。
でも、牧師のメッセージが終わり、
「お祈りしましょう」の声とともにすっとんで戻ってくる。
すごいな。かみさまに心から礼拝したいという気持ちに溢れてる。

今週は、ふだんは素通りする近所のブックオフに、ふと立ち寄って、
こんなかわいらしい本を見つけた。
朝起きてから夜眠るまでのお祈りが、心に響くことばで書かれている。
大人たちが、吟味に吟味を重ねたつぶよりのことばだな、というのを感じる祈りばかりだ。
これは、まだ3歳のSちゃんに貸してあげるつもり。

いつまでも絵本を選ぶ楽しさを、私に与えてくれる教会の子どもたちに感謝。

短いものをひとつ紹介します。

「せかいじゅう

 せかいじゅうのみんなが
 かみさまのことを
 たいせつにしますように
 たいようの かがやくところ どこでも
 かみさまが
 よろこんでくださるような
 くにでありますように」

  (『まいにちのおいのり』ドン・ボスコ社より引用)

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本棚を見回してみたら、
羊コーナーだったところに、ボーダーコリーが増えているような。
メルはいませんが、ボーダーコリーものは、家のあちこちに。
いつも見られてる感じ。
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by puppy_Benji | 2015-10-01 22:26 | | Comments(0)
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牧師館のリビングにあるメルコーナー。夫が描いたメルが、いつもこちらをじっと見ています。朝、大好きだった大きな黒い鼻頭を指先でちょん。



へんてこなタイトルは、何ごとかと言うと。
メルがいなくなってからも、ときどき荒川河川敷まで同じ散歩コースを歩く。
毎日歩いていた習慣がなくなり、運動不足が怖いという現実的な理由がひとつ。

もうひとつは、いつものコースを歩くと、
メルといっしょに歩いている気持ちになれるからだ。
ひょんひょん跳ねる耳だとか、ふんふん地面をかぐ仕草だとか、
心のなかに映像や匂いがリアルに立ち上る。
ともにいる。この感覚が嬉しくて、空いた時間を見つけては歩いてしまう。

メルを失って発見したのは、
見えない相手とともにいるという感覚を、
自分は当たり前みたいに持っているということだ。
アンを手本に、趣味は「空想」などとすましていた子ども時代の名残?
 いえ、キリスト者であるゆえかもと思いいたる。
というのも、イエスさまとともにあることを常に意識しているわけで、
ふだんから訓練を積んでいるようなものだから。

悲しいとか、切ない、とかではなく、この疑似散歩は、やっぱり嬉しい、なのだ。
メルとは十分に楽しい時間を過ごし、
ボーダーコリーの大変さも、途中からしつける難しさも嫌というほど味わった。
だから、発病からたった2週間で見送ったとは言え、
悔いなし、という気持ちが強い。
もちろん、悲しむことも、ぞんぶんにした。
親しい人たちとは、メルの話をたくさん分かち合った。
おかげで、私のこころは健康だ。

でも、先日、意外なことを知った。
教会でよく犬の話を一緒にしていた人が、
なるべく今は犬の話をしないように、私の前で気を遣っていたとわかったのだ。

あらま。そうなんだ。

でも、犬の話をしてくれた方が、自然だし、楽しいんですよ。
と言ってみたものの、理解してもらえたかな ? 
だけど、話すということの感受性は、人によってそれぞれだから、
話すことを相手に無理強いしてはいけないな。

前回のブログで紹介したバーネットの『白い人びと』を読むと、
この作家も、見えないものを見るたぐいの人のようだ。
ガーデニングも、見えないものを見るプロセスとも言えようか。
芽を出し、葉をつけ、花開き、実を結ぶ。
この一連の見えない庭を心に描いては、地面に鼻先をつけて作業に精を出す。

犬や猫を飼うと、心に新しいポケットができるわよ、
と私に教えてくれたのは料理研究家の小林カツ代さんだった。
そのことばの意味が本当にわかったのは、じつはつい最近のことだ。
メルを失ってみて、心にメルの住んでいるポケットができたのを知った。
なるほど、こういうことかな。
真意を確かめようにも、カツ代さんも、今は別の場所におられる。

たくさんの出会い、たくさんのポケット。
これが人生かも、などと思ってみる。
雨のせいですね。こういうことを書きたくなるのって。


メルの病気がわかった週に、小学校の図書の時間に見つけて、不覚にも授業中に涙ぐんでしまった本。子どもたちには気付かれなかったかな ? 今回、絵本にはずいぶん助けられましたが、この本は、いちばん気持ちに沿った本。


じつはこの本も、死別を扱っています。中村妙子さんの翻訳と、みすず書房のそっけない装丁が好きなので、こらちを選びましたが、もっと素敵な新装版も出ています。本棚に置いておきたい一冊です。『秘密の花園』よりも好きかな。
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by puppy_Benji | 2015-09-09 22:29 | | Comments(4)