盲導犬パピー、ベンジーとの10か月とその後。 文筆家+牧師の奥さん、宮葉子のブログ


by 牧師館のお茶会
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カテゴリ:パピーウォーカー( 23 )


5月半ば、パピーウォーカーの修了式を目前にして、
宿題に追われた。
ワクチンと検便。
クレートを洗う。
パピー手帳を完成させる。(これは最初の3ヶ月間、毎日記録するもの )
こういった実務的なことから、
ベンジーと一緒の家族写真を一枚用意するだとか、
いちばん困ったのはベンジーへの手紙を書くこと。
訓練犬となるベンジーが、
パピー時代をどのように過ごしたのかを知る助けとして、
必要なのだという。
でも、じつは、
パピーウォーカーのメンタルケアの意味が大きいのではないかしら、
と思ってみたりもする。
記念写真を撮り、手紙を書くことで、
ひとつの区切りをつけることができる。
修了式といった行事も同様だ。
ベンジーにしてみれば、
別れが近いなど何ひとつ知らず、
いつものように毎日を生き切るだけなのだから。

手紙。犬に。
こういうのは苦手なのだ。
なんだか恥ずかしくて。
でも、書いているうちに、
楽しかった10か月間の日々が鮮やかに蘇り、
ほんの数分で書き上げてしまった。

パピーウォカーを振り返ってのこのブログも、
そろそろ新しい季節に入ろうかしら。
その前に、
少しでも盲導犬に関心を持っていただけたら、
そして、パピーウォーカーに挑戦していただけたら、
と願いをこめて、
ベンジーへの手紙をシェアいたします。

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親愛なるベンジーへ


この一年間、ベンジーと過ごせたことを心から感謝しています。

ベンジーがこの家からいなくなる寂しさはありますが、むしろ、これからベンジーが歩んで行く道を思い、誇らしい気持ちでいっぱいです。別れるのではなく、送り出す、ということばがぴったりだと感じています。


ベンジーの名前は、ふだん私たちが読んでいる聖書から思いつきました。ヤコブという人の息子の末っ子、ヘブル語名、ベニヤミンの英語名、ベンジャミンの愛称です。「右手の子」という意味ですが、「信頼の子」「幸いな子」という意味もあります。ベンジーも5頭兄弟姉妹の末っ子、いちばん大きく生まれたパピー。そして、この名前にふさわしく、ここまで育ってくれたことを頼もしく思います。


最初の1週間は、お腹をこわしたり、環境の変化に慣れない様子も見られましたが、気付いてみれば、よく笑うパピーになっていました。ベンジースマイルを見せるようになった時期は、成長の早い時期でもありました。私たちが振り返る度に成長しているのではないかと思うほど、ぐんぐん大きくなって驚きました。


教会に隣接した牧師館で暮らしていますので、人の出入りの多い中で、ベンジーは人が大好きになったのかもしれません。日曜日の礼拝の後、教会の人たちだれもが、ベンジーと会える時間を楽しみにしていました。ほかにも、ウクレレ教室の生徒さん、女性祈り会の仲間たち、子ども会の子どもたち・・・。ベンジーを中心にして、笑いの絶えない時間を、みんなとたくさん過ごしてきました。犬は怖いと思い込んでいる子どもも少なくありませんでしたが、ベンジーの笑顔に引き寄せられて、こわごわながらお尻に触れ、最後には胸のあたりを触れるようになった子が、「ふわふわ」と喜ぶこともよくありましたね。最後まで怖がっていた4歳のさえちゃんは、ベンジーを送り出す前日に、ベンジーの絵を描いてくれましたよ。


ベンジーと散歩をしていると、知らない人からよく声をかけられました。「かわいい!」は毎日のこと。桜のお花見の季節には、隅田川沿いで、「一緒に写真を撮らせてください」ということも多かったですね。「絵を描かせてもらえませんか ?」という方もおられました。ベンジーは、通りすがりの人たちに笑いかけ、振り返ってまでも見つめることがあるので、無表情で歩いておられる方がつい笑ってしまう、という場面にも何度か出くわしました。とくに、道路工事をされている人たちには、人気がありました。盲導犬になると、よそ見はできないと思いますが、人を愛する気持ちは、これからも変わらずに持ち続けてほしいと願っています。


ベンジーと暮らして大変だったことは、犬であれば普通にするであろうことの多くが禁止だったことでした。盲導犬はペットではないのだと、つくづく思い知った経験でした。中でも、散歩中にワンツーをしないというきまりには、とても苦労しました。家でワンツーが2回出るのを待って、それっと散歩に出るのですが、それでも一瞬にしてツーをしてしまう。この時期は、ベンジーの歩行拒否が始まった頃でした。これから歩くことが仕事となるベンジーなのに、いったいどうして。さまざまなきまり、禁止事項に、私たちも息苦しさを覚え、盲導犬という働きの大変さを知るほどに、辛くなる気持ちもわいてきました。


けれども、訓練士さんから、「もっと褒めてあげてください」と励まされ、やはり盲導犬パピーが育つ原動力は「愛」なのだと、気持ちをリセットすることができました。訓練士さんが、個別指導に来てくださったことも、ハードルを超える大きなきっかけとなりました。私たちも褒められ、そして、私たちも褒める。グッド、グッド、と言い続けた日々を今、懐かしくさえ思います。


これからベンジーは、新しい生活が始まりますね。私たちも、新しい季節の始まりを感じています。実際に会えることは、ほとんどないと思いますが、私たちはいつまでもベンジーやお兄ちゃん、お姉ちゃんのために祈っていますね。ベンジーは、私たち人間の希望。社会が本当の意味で開かれていくために、あなたたちが歩き続けてくれるのだと思います。


ベンジーに毎日話しかけていたことばを、最後に記しておきます。

「ベンジーは優しい。ベンジーは賢い。ベンジーは勇敢。ベンジーは特別。

 ベンジーはグッド。ベンジー大好き」。


たくさんの愛を、ありがとう。そして、行ってらっしゃい。


2017年5月20日 


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ベンジーを送り出してから、知人が作ってくださったベンジーキャンドル。感激。犬との別れは二度目ですが、人の優しさに触れることが多いです。

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by puppy_Benji | 2017-07-09 17:11 | パピーウォーカー | Comments(2)

ベンジー、毎日が笑顔


ベンジー、最後の1か月。笑顔の写真を集めてみました。

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カフェでもにっこり。ベンジーのおかげで、まちのあちこちをよく歩きました。

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散歩の最後に立ち寄る小学校前のベンチ。お気に入りの場所でした。

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この笑顔ですからね、座っているといろんな人に声をかけられました。

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1歳に近づいて、人間で言えば20歳。最後の2週間で、あれっと思うほどお兄ちゃんらしくなってきました。でも、こちらの気持ちが緩むと、この通り。

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最後のシャンプー。ドライヤー中も笑っているベンジーは、かなり大物ではないかしら。などと、パピーウォーカーの欲目で思ってしまいます。ふだんは隠れているたまごアタマ。ヨーロッパ系のゴールデンに多いと聞いています。


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by puppy_Benji | 2017-07-07 22:45 | パピーウォーカー | Comments(0)

ゴールデンウイークの最後、
川向こうと呼ばれるこちら側から、
隅田川を越えたところにある汐入公園で、
ベンジーのお別れピクニックを開いた。
ウクレレとお弁当持参、
犬連れも歓迎とお知らせをして、
ゆるやかなつながりの中から、
地元の人たちを中心に声をかけてみる。

ベンジーと遊ぶのは最初で最後だからと、
遠方から来てくださった方と10年ぶりの再会も含め、
集まったのは、小学1年生から大人まで、
全部で15人ほどだったか。
見知らぬ者同士が、
「ベンジー」を真ん中にして、こんにちは。
すぐに打ち解けた雰囲気になったのは、
いつも喜んでいるベンジーのおかげかな。

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芝生広場にいます、とざっくりした案内を出したきりだったので、遠目でも目立つように、この日は赤いTシャツ姿にしました。

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どこからでもスカイツリーが見える隅田川沿いの公園。

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初めましてのお姉ちゃん。5歳くらいだったかな。ベンジー、少し盛り上がってしまい、お姉ちゃんにたしなめられる場面も。

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美人さん。ピンクのボールをずっとくわえてお散歩してました。ライナスの毛布みたいな役割? 照れ屋さんだそうです。

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ベンジー、いろんな人にリードを持たれてお散歩。でも、盲導犬パピーは決めごとが多いので、犬に慣れている人でも、ちょっと難しかったようです。

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ティータイムセットを持参してくださったのは、地元のカフェのオーナーさん。

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最初、はにかんでいたお姉ちゃん犬でしたけれど、いっしょにお散歩した後は、ほら、こんなにリラックス。ベンジーは、いつもと同じように、誰にでも機嫌よくなでられていました。向こうの方では、ウクレレを弾く人たちが。思い思いに過ごしたピクニックでした。
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楽しい時間をありがとう。ベンジーのおかげだね。

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by puppy_Benji | 2017-07-06 21:34 | パピーウォーカー | Comments(0)

新しい本の執筆が始まるので、
ベンジーのこともなかなか書けなくなる予感。
というわけで、
とにかく写真をアップ。
宿題がひっかかっていると、
次に進めないような気がして。

5月に行った奥手賀ツーリズム。
古くからの観光地を再生している途中といった感じ。
サイトを見ると、
なんだかおしゃれではないですか、
と尻込みしそうになるのだけれど、
実際には、「途上感」いっぱい。
つまり、どんどん変わっていきそうで楽しみ。

手賀沼ですからね、
美味しい野菜、いちごなんかを買って帰ってきました。
これはいつものお楽しみ。

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盲導犬候補生からキャリアチェンジした3歳のお姉ちゃん犬と。初対面なのに、ゆるやかな距離感でおたがいに落ち着いていられたのは、パピーウォーカーに育てられたという同じ「匂い」がするからかな。盲導犬に適していない犬は、 大半は家庭犬としてボランティアに引き取られていきます。ただ、育ててくれたパピーウォーカーの元に戻ることはありません。ほぼ100パーセント。もしも、という可能性があると、人間誰しも甘くなったりしますからね。これはきっと長年のノウハウから培われた決め事なのだと思います。
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平日のキャンプ場は貸切状態。何を思うベンジー ? 表情はいつもの通り笑っていましたけど。

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コーヒー屋さんは、残念ながらお休み。

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レンタサイクルもあるのかな ?

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季節の良い休日には、ごった返すのでしょうかね。いつも、人と違うサイクルで動いているのが我が家の流儀。

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ベンジー、ちょっと腰が引けてました。鯉の顔がコワイ。

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観光地にありがちな普通の食堂をリノベしてできたカフェ。まだまだこれから、という雰囲気でしたけれど、カレー、野菜、コーヒーなどが目玉らしく、美味。マトンカレーがおすすめ。犬は店内には入れず、階下のテラスで。テラスといっても、ガーデニングテーブルとベンチがぽんと置かれただけの場所。これから手を入れるそうです。店員さんはみなさん犬好きのようで、犬にも人にもフレンドリーな対応が嬉しかったです。

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いちご狩りには1週間早かったよう。地元の知人に教えてもらったおすすめ農園で購入。千葉のオリジナル品種。なんだったか。とにかく香りがよくて。

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けっこう内弁慶らしいのですが、ベンジーとの相性良し。お互いにしつこくしませんからね。さすが盲導犬協会仕込みです。からだが小さくて、盲導犬向きではなかったようです。いざとなると、身体を張って人間を危険から守らないとなりませんからね。適した大きさ、というのも大切な要素です。

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相変わらず、にこにこしてました。こうして書いていると、ペンジーに会いたくなってきました。もふもふしたい。きっと今日も笑って過ごしたことでしょう。イケアのゴールデンのぬいぐるみを買おうかしら。



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by puppy_Benji | 2017-07-03 23:05 | パピーウォーカー | Comments(0)

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はさまるのが好き。パピーも子どもも、狭いところが好きですよね。

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背中に白い羽。ベンジーを見分けるしるし。「天使の羽」と呼んでいました。

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by puppy_Benji | 2017-06-24 23:47 | パピーウォーカー | Comments(0)

ベンジーと鎌倉の海へ


再びベンジーのこと。

盲導犬パピーをどのように育てているのかを知りたくて、
インスタグラムでパピーウォーカーさんたちをフォローしてみた。
みなさんこまめにコメントを交わし合い、
実際にもお会いしている様子。スバラシイ。

私は、イイネ、を押すのがやっとのスマホユーザーなので、
我が家には時差があるのよねぇ、
などと独りごち、せっかくコメントをいただいても
1週間後に返信するという体たらく。
案の定、コメント、というものはほとんど来なくなった。

まあ、それも自分らしい使い方だと思って(じつは筆マメではないのです)、
みなさんの育てぶりをときどき見ては感心することしきり。
なんとよく、パピーをあちこちに連れ歩いていることか。

いろいろなことを体験させるのは、
パピーウォーカーの使命なので、
我が家も頑張ってはみた。
けれども、
ワンツー問題(外でいきなりしてしまう)が
なかなか解決しない時期が長かったこともあって、
「泳ぐ」という体験をさせることができないまま、
別れの時が近づいてきて、やや焦る。

とにかく海。海は見せよう。
毎日、川辺を歩くことが日課だったので、
ベンジーは「水」というものは知っている。
川岸の近くまで降りてみたことも何度か。
風に泡立つ水面に、エキサイトしたことも何度か。
でもあの、広くて、大きくて、
私の大好きな海というものを知らないんなんて。

というわけで、
送り出す月の初め、
鎌倉の友人に頼んで、
散歩のお供をしてもらうことになった。
あちらは2匹の小型犬を連れて。
小さなお友だちに近づいたことはないので、
どうなるかな。

人間たちの心配をよそに、
「グッド」で育ったベンジーは、
いつもの通り、平和主義。
あちらの2匹も、
ひとしきり騒いでしまうと、
あとは静かになって受け入れてくれた。
なんだ、大丈夫じゃない、と人間たちは安堵する。

盲導犬パピーは、
他の犬と遊ぶことはさせない。
挨拶のために近づいた後は、
ゆるやかな距離感を保ちながら、
3匹と3人で海辺を歩いた。

初めての波に、ベンジーは大はしゃぎする。
そして、久しぶりの砂浜に、
私も友人を忘れてベンジーと大はしゃぎ。
たぶんもう一回連れてくれば、
自分から沖へと向かい、
当たり前みたいに泳ぎだすのではないかな。
でも、そのもう一回、というものはない。
これが、盲導犬パピーとの暮らしなのだ。

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犬連れに、駐車場は必須。犬も入れるお店は、鎌倉にはさすがに多いですね。

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ハワイアンカフェにしました。トンビに気をつけてください、と言われて渡されたランチボックス。トンビよりもカラスがすごかった。ベンジー、鳥たちに反応して、ゆっくり食べられず。これはちょっとした誤算。

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はあ、これはなんでしょう、の図。ベンジー、この後、狂喜乱舞。

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へっぴり腰がカワイイ。いつもの川辺とは違って、打ち寄せる波に、なんだなんだ ! ? 
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修学旅行生もたくさんはしゃいでいましたけれど、ふと、人通りが絶え、静まる時間。

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江ノ電も見ましたよ。いつか電車に乗る日に備えて、踏切や電車を毎日見せていましたので、まったく平気なベンジー。

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海と山が身近にある暮らし、やっぱりいいな。

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はるばるニューヨークからやってきたわんちゃん。ご挨拶が済んだら、どちらもたいして気にせず、静かなもの。

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by puppy_Benji | 2017-06-22 22:23 | パピーウォーカー | Comments(0)

犬暮らし、公園通い


犬のいる暮らしには、
日々の散歩が当たり前のようについてくる。

ベンジーとは、荒川河川敷がいつものコース、
ときどき隅田川沿い。
浅草に向かって歩くこともあれば、
南千住に向かって歩き、
都立汐入公園を利用することもあった。

東京の川沿いの景色は、
しばらく行かずにいると、ずいぶん変わっていたりする。
汚らしいだけだと思っていた歩道が、
しゃれたボードウォークに変身していたりして、
ああこれも、オリンピックの影響か、と思ってみたり。

河川敷の雑草の伸び具合だとか、
刈り込まれた芝生の青々とした香りだとか、
あるいは、木々の変化だとか。
緑の少ない東京下町の中で、
自然の変化をじかに感じながらの暮らしは、やはり好きだ。

出先で適当な公園がないものかな、
とこのあたりのアンテナにも敏感になる。
今回の季節外れの写真は、桜の季節に撮影したもの。
江戸川区の篠崎公園。ここが今回の犬暮らしで発見したヒット。
犬がいなくても、また行きたいな。

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丘あり、芝生あり。広い広い。

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桜もたくさん。並木道。

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落ち葉や花びらには目のないベンジー。でも、こんなにたくさんあると、もういいかな、といった感じでした。拾い食い、匂い嗅ぎ、盲導犬パピーは、いずれもNGなので、この点も苦労しました。だって、犬は本来、匂い嗅ぎするものですからね。

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じつは車の揺れが少々苦手。この車は、降り口が狭いから、余計に辛かったかな。苦笑いのベンジー。

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車酔い寸前? いつも笑っているベンジーにも、不得手がありました。とはいえ、1歳になるころには、車酔いをほぼ克服。

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ただし、一緒に車に乗るのは好き。夫に抱っこしてもらって、ご機嫌の図。車に乗ると、楽しいことが待っているのを知っているんですね。きっと。

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by puppy_Benji | 2017-06-11 22:54 | パピーウォーカー | Comments(0)

いつも笑っている犬

最後のパピーレクチャーの日。爪切りしていても笑っているベンジー。

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入所後初めて、お世話になった訓練士さんから連絡が来た。
ベンジーの様子を教えてくれる電話だった。

この2週間、ベンジーは心の中の新しいポケットにいて、
その顔はいつだって満面の笑み。
何度も書いているけれど、
本当によく笑う犬だった。

とはいえ、我が家に来た当初の写真を見返してみると、
なにやら心配そうな表情ばかりだ。
来て1週間は、お腹を壊していたっけ。

それが、気づいてみると、
いつも笑っている犬に成長していた。
ベンジー、と呼ぶと、口を大きく開けてスマイル。
グッド、と褒めると、またもや口を大きく開けてスマイル。
入所前の1か月、
私の頭の中は、ほぼベンジー月間状態となり、
仕事や家事や諸々をかき分けながら、
ベンジーとの時間をできるだけ持つようにした。
だからよけいに。
ベンジーはいつだってご機嫌に過ごしていた。

そういえば、
ボーダーコリーのメルが、
血管肉腫であとわずかだとわかった時、
ひたすら一緒に過ごす時間を作るようにしていたせいか、
高熱や血管の破裂やらで苦しいはずだったのに、
最後までずっと笑顔を見せていた。
心を向けて、実際に共に過ごす時間を持つほどに、
犬だって、うれしくって笑顔になるのだろう。

さて、ベンジー。
今や、訓練犬、盲導犬候補生。
とはいえ、
相変わらずみんなにスマイルを見せて過ごしているという。
やってほしくない行動をとったときにも、
止めたとたんに例の「グッド」を言えば、
大きな口を開いてスマイル。
健康状態も訓練も順調らしい。

こんな話を聞いたら、
ベンジーの姿がリアルに立ち上ってきた。

朝、階下に降りていくと、
ゲージの中でベンジーが静かに待っている。
カーテンを開け、
お湯を沸かして紅茶を入れてからベンジーを出す。
真っ先に扉を開けてあげたい気持ちを抑え、
少しだけ待たせることもしつけのひとつなのだ。

ようやく扉を開け、オッケーの声をかけるや、
ひゅんと飛び出して、
テーブルの周りをぐるっと一周。
それから、私の太ももの上を、
夢中になって行ったり来たりする。
パピーは、淡いミルクようないい香りだ。
ゴールドの毛並みは、
私の腕からこぼれそうなほど豊かだ。
抱きしめると、
ほんの数秒、じっとするだけで、
弾むように腕から飛び出していく。
いつもの、朝の光景だ。

今は、どんな風に朝を過ごしているのかな。
とにかく、
扉を開けてくれた人に、
朝一番のスマイルを見せていることだけは間違いない。

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最後、ベンジー月間での笑顔。もうすぐ別れることを犬はまったく知りません。今日を生きる。ベンジーから教えてもらったことはたくさん。













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by puppy_Benji | 2017-06-08 00:07 | パピーウォーカー | Comments(0)

ここが日本盲導犬協会・神奈川訓練センターの入り口。何度も何度も通いました。

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パピーウォーカーになると、月に一度、パピーレクチャーに通う。
土日のどちらかに開催され、
ほとんどの家族は日曜日を選ぶ。仕事のお休みの日。
でも、我が家は牧師家庭なので、日曜日に横浜まで行くのは難しい。
というわけで、土曜日に行くと、マンツーマンだったなんてことも幾度か。

こちらとしては、少人数の方が気が楽だし、
じっくり話も聞いてもらえるので、
助かることばかりだった。
どれくらい成果が上がっているか、
みんなの前でひと家族ずつ、
カム、だとか、オッケー、だとか、ウエイトだとか、
そんなことをやってみせるのも、
試験のようでどきどきするし。

でも、ベンジーにしてみれば、
お姉ちゃんやお兄ちゃんたちに会いたいよね。
2か月齢まで、毎日一緒に暮らしていた家族だもの。

この日のレクチャーは、珍しく土曜日に大勢が集まった。
というのも、お題目が「運動会」だったから。
犬の運動会 ! ?
例えば、椅子取りゲーム。
音楽が止まったら、自分のパピーをシットさせて、
その間に人間が椅子に座る。
もし、パピーが立ち上がってしまったらやり直し。
そうこうしているうちに、座るイスがなくなってしまう。
とまあ、こんな楽しい内容ばかりだった。

ちなみに、この椅子取りゲーム、
ベンジーはあっさり負けました。
両隣にいたラブちゃんたちに気を取られっぱなしで、
すぐに立ち上がってしまったのでした。あはは。

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アイマスクをつけて、私たちもユーザーさん体験。ベンジー、神妙な顔で待ってます。

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わあ、お兄ちゃんだ。でも、手前のベンジーの方が、ずっと大きい。最後まで末っ子のベンジーは、他の兄弟犬よりもかなり大きく、2Kgはダイエットしようね、と訓練士さんに言われ続けました。指示通りにごはんを減らしても、なかなか痩せないベンジーっていったい。

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アイマスクをつけて、パピーの着替えにも挑戦。うう、難しそう。

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運動会が終わってみれば、いつものスマイル。


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家に帰ると、気絶したようにぐうぐう寝てました。


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マットからどんどんはみだすベンジー。本当に疲れたのね。

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by puppy_Benji | 2017-06-03 22:35 | パピーウォーカー | Comments(0)
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1月に行った盲導犬の里、富士ハーネス。誕生から引退まで、盲導犬の一生をトータルにケアする施設。ベンジーは2か月齢までここで暮らしたはず。覚えていたかな?

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これがハーネスの全景。広大な土地、前面にある冬枯れ中の芝生は、ドックランの一部。こんなところでのびのび走り回っていたベンジー、路地の狭い下町暮らしになるとはびっくり?

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ガラス張りの施設は、どこからでも美しい富士山が見えます。

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ベンジーは、富士山よりも、フリスビーが好き。

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玄関では、巨大犬がお出迎え。平日だったせいか、施設内にいたパピーはベンジーのみ。というわけで、盲導犬のデモンストレーションを見学に来た人たちに、大人気でした。いつでも、どこでも、パピーがいると、みんなつい、顔がほころびます。

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ソックモンキー。うちにあるのとそっくり。

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カフェラウンジで、ゆったり過ごせます。グランドピアノまで完備。

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盲導犬に関するたくさんの書籍を集めたあゆみふじまる文庫。

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ここでデモンストレーションが行われました。 PR犬のお仕事のひとつです。ベンジー、静かに見ていました。

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近くには牧場もあって、美味しく楽しい旅となりました。ベンジーにとって、初めての遠出。揺れが苦手そうだけど、着いてみれば大満足の1日。大自然の中にいるベンジーは、いつも以上に嬉しそう。人も、同じ。深く息をつける暮らし。陽気なベンジーに似合いそうですね。さあ、どんな道がベンジーには待っているかな。

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by puppy_Benji | 2017-06-02 22:49 | パピーウォーカー | Comments(0)